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Hako-niwa

 

時間の経過や自然界(水や空気などが漂う空間)との関わりで曖昧なかたちへと推移していくものを通して、目に見えない自然の精や時間を可視化できないかと考えてきました。幾何形態や人工物のような整頓されたかたちは人がつくった都合や秩序を彷彿とさせる“もの”に見立てています。そうした“もの”の不変でない様相から、自然の大きさや時間の経過、無常感や侘び寂びのような感覚への拡張を試みています。

 

Hako-niwa」はシェイプドパネルに和紙を貼った立体に見える平面作品です。制作においては、画面を箱庭に見立て岩絵具を用いることで、平面に物質性を持たせものの見方の転換やその本質を問う表現を追求しています。